新百合ヶ丘総合病院で子宮筋腫と子宮内膜症の腹腔鏡下手術(子宮筋腫核出)を受けてから、もうすぐ4ヶ月がたとうとしています。
子宮筋腫の手術後4か月は妊娠することができないのですが、そろそろ解禁になるので、不妊治療を始めることにしました。
というわけで手始めに、新百合ヶ丘総合病院でだいたい月に1回行われている体外受精セミナーに行ってきました。
体外受精セミナーとは
体外受精セミナーのチラシは、新百合ヶ丘総合病院の婦人科に置いてありました。
新百合ヶ丘総合病院の公式サイトにも同じ内容が掲載されています。
『体外受精セミナー』開催のお知らせ
体外受精に関心を持たれている方々を対象に、『体外受精セミナー』を開催します。
すでに不妊治療をはじめた方から、まだ治療はしていないけれど話をきいてみたい方まで、 お気軽にご参加ください。内容: ①不妊治療の基礎知識 ②体外受精の実際~高い妊娠率を得るために~ ③手続きと費用について ④ご質問にお答えします
参加:無料(お茶菓子付)ご夫婦そろっての参加をおすすめします。 もちろんお一人でもご参加いただけます。
要予約:下記へお電話でご予約下さい (要予約・先着20組)
☎044-322-9991(代) 担当 広報課出典:新百合ヶ丘総合病院 体外受精セミナー開催のお知らせ(チラシ)
私の子宮筋腫の手術をしてくれた先生が講師になることが多いみたいだしね。
開催の一週間前くらいに申し込みをしたけど、無事予約できました。
体外受精セミナーに行ってきたよ
参加者の様子
ご夫婦での参加が6割、女友達や母親らしき人との参加が3割、女性1人での参加が1割と行った感じでした。
参加人数は20組は超えていて2人がけの長テーブルに座りきれず、後ろに並べられた椅子に座って聞いている人もいました。
最近の方はみんな若く見えるから、実際のところは分からないけどね。
こんなに不妊で悩んでいる人はいるのかと驚いたよ。
ペットボトルのお茶とロールケーキを用意してくれていた
ペットボトルのお茶とロールケーキを1人1人に用意してくれていました。
ロールケーキはその場で食べるのは難しく持って帰っていただいたけど、とても美味しかったです。
この写真のような↓ロールケーキでした。
(写真はイメージです。)
おそらく新百合ヶ丘総合病院内にあるコンビニアロハでも売っているものだと思われます。
気になったお話
私の子宮筋腫の手術をしてくださった先生がお話してくださったのですが、説明がとても分かりやすく興味を持って聞くことができました。
頑張ってメモしたけど、細かい数字などを聞き間違えていたらごめんね。
(詳しくは先生に確認してね。)
不妊の原因
今や6組に1組のご夫婦が不妊に悩んでいるとのこと!
不妊の原因はざっと以下のようなものだそうです。
■ 排卵がうまくいかない
この場合は、排卵誘発剤を使用したりするそう。
■ 卵管がつまっている
子宮内膜症やクラミジア感染で卵管が詰まることがあるそうです。
ちなみに体外受精の場合は、卵管をまったく使わないそうです。
■ 着床がうまくいかない
子宮筋腫やポリープが原因のことが多いようです。
その場合は内視鏡手術でこれらを取ります。
■ 男性不妊
無精子症や精子の運動率が悪いなど、男性側が原因の不妊もあります。
男性側が不妊の原因の場合は、顕微授精が効果的です。
ちなみに、不妊の女性因子は6割、男性因子は4割弱だそうです。
■ 原因不明
上記に該当しなくても妊娠しない人はいるそうです。
これが一番やっかいだとか。
体外受精は珍しいものではない
速報的には18人に1人かな。
そうすると1クラスに2人は体外受精によって誕生していることになります。
今や体外受精は珍しいものではないのです。
世界ではこれまでに体外受精によって600万人超誕生しているそうです。
人工授精から体外受精へステップアップするタイミング
排卵日を狙って性行為を行うタイミング法で妊娠しない場合は、人工受精を行います。
人工授精(AIH)
超音波検査で排卵日を予測します。採取した精液を洗浄し、運動良好精子を選別して子宮内に注入します。多くは6回以内に妊娠することが多いので、AIHを6回行っても妊娠しない場合には体外受精をおすすめすることが多いです。
人工受精を行っても妊娠しない場合は、体外受精(もしくは顕微授精)にステップアップします。
体外受精(IVF)
細い針を用い、排卵直前の卵巣から直接卵子を採取します。採取した卵子と精子を体外で受精させ、受精した卵を子宮に移植します。精子の状態がよくない場合などでは顕微授精(ICSI)を行います。
40歳以上だと1、2回人工受精を行ってもダメならすぐ体外受精にステップアップすることを勧めることもあります。
人工授精の場合、妊娠する人は2、3回でしますから。
体外受精のリスク
■ 流産率が上がる
自然妊娠よりも若干流産率が上がるそうです。
■ お腹に血が溜まる可能性がある
出血してお腹に血が溜まることがないこともないそうです。
■ 感染症に感染するリスク
子宮内膜症の方などは感染しやすいそうです。
■ 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)へのリスク
中には誘発剤の刺激によって卵が20個、30個、40個などいっぱい取れすぎる人がいるそうです。
卵巣過剰刺激症候群になると卵巣が腫れたり、お腹に水がたまったり、命の危険がでることがないことはないとのこと。
ただ、最近は対策がたくさん進んでいるので、めったに卵巣過剰刺激症候群になることはないそうです。
■ 胎児・妊娠へのリスク
体外受精を行った場合、多胎(双子)の可能性は1.2%だそうです。
100人妊娠したら1人は双子になるという計算になります。
今は移植する胚は原則1個だけれども、それでも自然妊娠の双子率より遥かに高いそうです。
■ 子宮外妊娠が増える
体外受精を行う人に卵管の状態が悪い方が多いことが原因のようです。
■ 早産・低出生体重児の可能性が少し高い
最悪赤ちゃんが亡くなる(周産期死亡)率が、自然妊娠よりも上がるそうです。
体外受精にかかる費用
■ 採卵
体外受精:約25万
顕微受精:30万~35万
■胚凍結:7万
※上記で合計40万程度
■ 移植
すぐに移植する場合:5万
融解移植する場合:9万円
上記には排卵誘発剤や麻酔などの費用は含まれていません。
高い、高いよう…。
確か最初は30万、2回目からは10万円もらえるはずです。
最後に先生からメッセージ
治療は大事だけど同時に精神的にも充実させて欲しい
美術館、博物館、ハイキングに行くなど新しいことをするのがおすすめです。
何か運動をして欲しい
不妊治療をしていると生理が来る度に落ち込むと思いますが、運動は落ち込みすぎないようにするためにいい働きがあると思います。
夫婦で毎日たわいのない話をして欲しい
体外受精を始めても自然妊娠の可能性を追求して欲しい
私が言うのもなんですが、病院に来ること自体が非常にストレスになることが多いのです。
本当なら病院なんかに来ない方がいいのです。
不妊と人格とはまったく関係がない
1回で分娩まで行く人と、何回体外受精しても妊娠しない人がいます。
なかなか難しいかと思いますが、どうか脱力して不妊治療を行ってください。
まとめ
体外受精セミナーに参加して気付いたことをまとめました。
参加は人工受精を数回行った後でもいいかも
不妊治療の基礎を知ることができたし、不妊治療を始める前でも十分勉強になりました。
でも、体外受精についてまだ現実味がないので、頭に入って気づらいかも知れません。
また、すぐに体外受精を始めない場合は、せっかく教えていただいた内容を忘れてしまう可能性があります。
人工授精を2回くらいしてみても妊娠せず体外受精へのステップアップを考えている時あたりに受講すると、とても参考になりそうです。
でも、それが可能かは新百合ヶ丘総合病院に確認してみないと分からないけどね。
夫婦で参加するのがおすすめ
不妊といえば、女性側だけが原因だと考えられがちだけど男性要因も4割弱あるそうです。
それを是非とも旦那さん側に理解してもらい、積極的に不妊治療に参加してもらいたいです。
前の方に座った方が良い
私達夫婦は後ろの方に座ったのですが、パワーポイントの字が読みづらかったので、前の方に座った方が良いと思います。
係の方にパワーポイントデータをいただけないか聞いてみましたが、残念ながらいただけないとのことでした。
会場で配布された「生殖補助医療技術」という冊子にも細かく記載があるので、そちらを見て欲しいそうです。
費用などもすごく細かく掲載されているので、是非ゲットしていただきたいな。
来週は初のリプロ診察に行ってきます。
どんな感じだったか、またレポートしますねー。