NICUから産婦人科に戻って来た赤ちゃんと母子同室になりました。
しかしなかなか授乳がうまくいかず、どんどん精神的に追い詰められていきました。
私の赤ちゃんはこんなに髪が生えていません。
つんつるてんです。
授乳がうまくいかない
母乳もミルクも飲んでくれない
生後1週間の赤ちゃんには3時間後ごとに授乳が必要です。
そして1回あたり、「生後日数×10ml+10ml」飲ませないといけません。
生後2日目の場合は「2×10+10」で30ml飲ませないといけない計算になります。
なのに、私の赤ちゃんは寝てばかりで、全然母乳もミルクも飲んでくれませんでした。
やっと口に乳首を含んでくれたと思ったら、すぐ寝てしまいます。
足の裏をコショコショしても、体を抱き上げても揺すってもまったく起きません。
当然授乳に時間がかかり、授乳室に常に入り浸っている状態でした。
授乳時間も授乳量も助産師さんから言われていたとおりにできず、赤ちゃんはどんどんぐったりしていくように見え、1人でパニックになっていたよ。
新型コロナウイルスが流行しているため、夫との面会は15分と限られていたので(それより前は面会禁止だったのでこれでもありがたいのですけど)、どんどん孤独感が増していきました。
退院の日を指折り数えて待っていたよ。
無理やり飲ませると吐く
なんとか助産師さんから言われている量を飲ませようとしていたのですが、赤ちゃんがだんだんミルクを吐くようになりました。
新百合ヶ丘総合病院には助産師さんがたくさんいるのですが、何人かの助産師さんに相談したところ、みなさん「赤ちゃんはそういうものだから心配はいらない。」と言いました。
それにしても吐く量が多いし、体重も増えないし、赤ちゃんは日に日にぐったりしていくし、心配でたまりませんでした。
生後6日目(退院予定日前日)
退院前のメンタルチェック
この日、病室に助産師さんが来てくれ産後のうつ状態をチェックするようなテストを受けました。
おそらくこれは妊婦さんが全員受けるテストです。
テストは以下のような内容です。
<過去7日間にあなたが感じたことに最も近い答えに○をつけてください。>
・することがたくさんあって大変だった
( )はい、たいてい対処できなかった
( )はい、いつものようにうまく対処できなかった
( )いいえ、たいていうまく対処した
( )いいえ、普段どおりに対処した
・悲しくなったり、惨めになったりした
( )はい、たいていそうだった
( )はい、かなりしばしばそうであった
( )いいえ、あまり度々ではなかった
( )いいえ、全くそうではなかった
私はいつもはこのようなテストを受ける時は、精神面がやられていると判断されると面倒なので、うその回答をしていました。
でもこの日は誰かに助けて欲しかったのか、自分の気持ちに正直に回答してしまいました。
私の回答は以下です↓。
<過去7日間にあなたが感じたことに最も近い答えに○をつけてください。>
・することがたくさんあって大変だった
(○)はい、たいてい対処できなかった
( )はい、いつものようにうまく対処できなかった
( )いいえ、たいていうまく対処した
( )いいえ、普段どおりに対処した
・悲しくなったり、惨めになったりした
(○)はい、たいていそうだった
( )はい、かなりしばしばそうであった
( )いいえ、あまり度々ではなかった
( )いいえ、全くそうではなかった
助産師さんの前で泣いてしまった
今後の子育てについて不安なことがありますか。
退院した後は実家に帰りますか。
助けてくれる人はいますか。
助産師さんが優しく聞いてくれたので、そこで今まで抑えていた気持ちが一気に吹き出してしまい涙ぐみながら、いろいろと話してしまいました。
私の出産直前に親友の0歳の子どもが亡くなり、私もショックを受けたこと。その子と自分の子どもを重ねてしまうこと。 赤ちゃんが日に日にぐったりしてきて命を守れるか不安なこと。 自分も夫も実家は遠くて頼れないこと。
妊娠中も出産後もやらないといけない仕事があって(個人事業主のため産休育休という概念がない)、今後も育児と仕事を両立できるか不安なこと…これは仕事をするなと言われたら困るので言えませんでしたが。
それについてはまた後日お話します。
赤ちゃんの嘔吐
母乳やミルクを飲んだ後、赤ちゃんの吐く量がかなり多くなったので、再度助産師さんに相談し数時間赤ちゃんを預け実際に見てもらいました。
というわけで小児科の先生に相談していただくことになりました。
赤ちゃんの体重がどんどん減る
赤ちゃんの体重が日に日に減っていきます。
今は増えないといけない時期なんです。
赤ちゃんは退院できなかった
母子共に退院する予定だった日の朝、助産師さんが私の病室に来てくれました。
小児科の先生がレントゲンを撮ってくれたところ、赤ちゃんの胃の形状がゲップが出にくく吐きやすいものになっているということが分かりました。
これは赤ちゃんにはよくあることのようで、成長するにつれて改善されていくようです。
ただ、今回は嘔吐によって体重が増えていないことが問題のようです。
お母さんはこの間にしっかり休んでください。
小児科の看護師が授乳や沐浴についても指導しますよ。
産婦人科ではお父さんに沐浴指導することはできないですが、小児科では可能ですので。
先生から見ると赤ちゃんのお腹はうまくゲップが出せずパンパンになって苦しそうな状態だそう。
吐くから体重が減っているのに、体重を増やすためにもっと飲ませないとと無理をさせていたのが良くなかったようです。
というわけで私だけ先に退院し、赤ちゃんは再びNICUに入院することになりました。
私は搾乳したものを冷凍して、毎日赤ちゃんに届ける予定です。
小児科の先生はすごく親しみやすくお話上手な方で、今までのお医者さんのイメージ(いつも忙しそうにしていて、1人1人にあまり時間をとってくれない)と全然違っていてびっくり!
こっちが圧倒されるくらい時間をとってたくさんお話をしてくれたよ。