体外受精(採卵)に向けて、生理3日目から3回新百合ヶ丘総合病院のリプロダクションセンターを受診してきました。
噂の流血エコーを受けたり、恐怖の自己注射がスタートしたりと、金銭的にも精神的にもかなり疲労した2週間でした。
生理2日目でのリプロ受診
体外受精に向けての採卵を行うにあたって、生理3日目までに卵胞の育ち具合をチェックしていただくための経膣超音波エコーを受けないといけません。
私は生理2日目に受診したのですが、月経量が結構あったのでそれはそれは憂鬱でした。
今回担当してくださったのは、はじめましての女医さんでした。
生理中に経膣エコーを受けることの不安をそれとなく話したところ、笑顔で力強い答えが返ってきました。
すごく頼もしくかっこいい感じの女医さんで、説明もしっかりしてくれるので、すっかり好きになりました。
流血しながらの経膣エコー
普段は下半身だけ裸になった後、病院側が用意してくれているバスタオルを腰にかけてエコーを受けるのですが、今回は自分でバスタオルを持って行きました。
経血が出ないよう、ゆっくり歩きながら内診台に上がりました。
先生はすぐ来てくれたので、内診台までの道をなんとか汚さずに済みました。
左はかなり大きい卵が1個であと小さな卵がいっぱいみえます。
AMHの結果も子宮内膜の手術をした割には良かったので、ちょっと強めの刺激をしてもっと卵胞を育てたいと思います。
今回の卵巣刺激方法はアンタゴニスト法
その後、自然排卵をストップする薬を飲んでもらいます。
今回自分で打つゴナールは、ペンタイプの注射でした。
ART相談外来で指導を受けた注射と違うタイプのものです。
そのため、今回また看護師さんが打ち方を指導してくれたので、もう一度自己注射指導料2,500円の支払いが必要でした。
この日のお会計
■ ゴナールエフ皮下注ペン900:45,280円(税抜、自費)
■ 超音波検査:2,000円(税抜、自費)
■ ゴナールエフ自己注射指導管理料:3,000円(税抜、自費) →注射器、針などの医療材料および廃棄代
■ 自己注射指導料:2,500円(税抜、自費)
■ 再診料:1,000円(税抜、自費)
ゴナール(自己注射)関係だけで、50,780円。
6回分なので、1回あたり8,413円の注射か。
なんだか恐ろしくなってきたぞ。
自己注射を打ってみたけど、あまり痛くない
生理3日目の夜からゴナールエフ皮下注ペンを自己注射しました。
1回150IU(IUという単位らしい)を6日間、だいたい同じ時間にお腹に注射します。
900IU入っているものを購入したので、6日間で使い切る形です。
針も髪の毛ほどの太さなので、痛みもほぼなし。
少しだけ内出血になるので毎回注射する場所を変えないといけないこと、同じ時間に忘れずに注射しないといけなことが少しストレスかな。
生理9日目でのリプロ受診
ゴナールエフの6日間自己注射を終えた次の日、リプロを受診しました。
今回の担当も前回と同じ頼もしい女医さんでした。
自然排卵を防ぐため、今日から排卵をストップさせる薬も飲んでもらいます。
というわけで、これから4日間自己注射と薬を飲むことになりました。
この日のお会計
■ 血液検査料:4,400円(税抜、自費)
■ ゴナールエフ皮下注ペン900:45,280円(税抜、自費)
■ 超音波検査:2,000円(税抜、自費)
■ ゴナールエフ自己注射指導管理料:3,000円(税抜、自費) →注射器、針などの医療材料および廃棄代
■ 再診料:1,000円(税抜、自費)
合計:60,629円(税込)
【処方箋薬局】
■ レルミナ錠4日分(税込、自費):4,750円
高いものなので、泣きたくなったよ。
自然排卵を止める薬が地味につらかった
あと、不妊治療を始めてから体重が少しずつ増えていったんだけど、4日間飲んだらまた増えて見たこと無い数字になって焦った!
気になって調べてみたら、子宮筋腫を小さくするために飲んでいた更年期と同じ状態にする薬の錠剤版のような感じで、2019年3月(つまり7ヶ月くらい前)に発売されたばかりの薬のようでした。
生理13日目でのリプロ受診
ゴナールエフの4日間の自己注射とレルミナ錠の服用を無事終えた次の日、リプロを受診しました。
今回は子宮筋腫と子宮内膜症の手術をしてくれた男性の先生が担当してくれました。
体外受精に進む私を気遣ってくれたのか、今までの不妊治療の振り返りをしてくれました。
あらためて不妊と言われると心がちょっとチクッと来るものがありました。
私が原因でごめんね、夫。
最後の卵子成熟処理を促す自己注射オビドレル
HCG注射後36時間で排卵が起こるため、HCG注射は夜22時頃行って翌々日の朝8時頃、すなわち排卵直前となる34~36時間後に採卵を行います。
出典:生殖補助医療技術(新百合ヶ丘総合病院発行冊子)
卵巣内の卵子は自然排卵36~39時間前にLHサージというホルモンの上昇があり最終成熟し排卵します。排卵してしまっては困りますので、採卵する場合は34時間前(採卵2日目の夜22時)にLHと交差性のあるホルモンであるHCG(オビドレル)を注射(またはブレキュア点鼻)して、排卵直前に採卵します。
出典:採卵手術をお受けになる方へ(新百合ヶ丘総合病院文書)
最終的に育った卵子
最終的に育った卵子は右が5個、左が4個。
自己注射をがんばった割にはあまり育たなかったなという印象です。
うまくいくといいね。
9個育っていても、5個採れたら良い方ということに衝撃を受けました。
麻酔について
それなら寝ている間に終わるから。
というわけで、静脈麻酔(全身麻酔)をしてもらうことになりました。
静脈麻酔は高い(5万くらい)し、贅沢だったかな、局所麻酔で大丈夫だったのかなとその後少し考えてしまいましたが…。
この日のお会計
■ オビドレル皮下注シリンジ250mg:2,870円(税抜、自費)
■ 超音波検査:2,000円(税抜、自費)
■ オビドレル自己注射指導管理料:500円(税抜、自費) →注射器、針などの医療材料および廃棄代
■ 再診料:1,000円(税抜、自費)
合計:11,392円(税込)
オビドレルを自己注射してみた
オビドレルは注射型(シリンジ型)で、すでに溶けた薬(液体)が入っているので、お腹に指すだけでOKでした。
全体(針も含む)で9cm弱の小さな注射です。
iPhone SEと並べてもこの小ささ↓。
針も髪の毛ほどの太さで、痛みもほぼ感じませんでした。
オビドレルを自己注射して2日後はいよいよ採卵
自己注射をしたり薬を飲んだりすること自体はそれほど苦痛ではなかったけど、正直高いお金がどんどん出ていくことが一番のストレスだったかな。